2015年1月7日水曜日

宴会の開始時間に集まれる会社と集まれない会社


私の昨年末は、例年になく忘年会ほかの宴会が多い年でした。私にとっては、いろいろな方から声を掛けて頂けるのは、大変うれしいことです。お付き合いがあるいくつかの会社からは、会社主催の忘年会にも呼んで頂き、とても楽しい時間を過ごすことができました。
そんな中のある会社で、ちょっと感心したことがありました。

その時は、私の前の予定が少し押してしまい、会場におうかがいするのが、開始時間のギリギリ5分前になってしまいました。ただ、会社の忘年会というのは、大人数のパーティー形式などでもない限り、人数が集まっていないせいで、予定した時間通りには始まらないことがほとんどです。

少なくとも私の周りでは、大人数か少人数かを問わず、ひどい時は宴会の開始時間になっても集まっているのは数名なんていうことはしょっちゅうで、参加予定が100名近くの大人数の場合でも、開始予定時間に集まっているのは10名いるかいないかなどということもありました。

しかしこちらの会社、私が到着した時にはすでに全員そろっていて、まさに乾杯の準備を始めようかというところでした。私の経験の中ではめったにないことです。

その理由は、会場が会社に近いとか、社内会議の後に設定されていて集まりやすいとか、そんな事情はあるにしろ、私が見ている限りは明らかで、こちらの社長や部長がそういう方なのです。

「前々から決まっている予定なのだから、自分でちゃんと段取りをして調整しろ」ということで、遅れたりするとたぶん怒られるのだと思います。仕事、遊び、宴会、その他どんなことであっても、時間を守るということには口うるさく、なおかつそれが浸透しているのだと思います。

良く考えてみれば、お客様とのアポイントには遅れないのに、社内会議にはいつも遅れてきたり、仕事上の待ち合わせ時間は守るのに、宴会にはいつも遅れるというのはおかしなことです。

結局これは、本人が意識的にそうしているということです。建前は“仕事優先”ですが、その多くの場合は、その時にどうしても優先しなければならないほどの事情がある訳ではなく、心のどこかで「別に遅れてもいいや」とルーズに考えているだけということがほとんどではないでしょうか。

私は、よほどピンポイントの時間しかないような緊急の場合でなければ、もともとあった予定が仕事であろうと何であろうと、変更することはありません。また、もともとの予定を変えなければならないほどのことは、本当に年に一回くらいあるかないかです。

もちろんこれは、私が大して重要なことをやっていない証明かもしれませんが、私以外の多くの人が、そこまで大したことばかりをやっているとも思えません。

仕事優先と言えば聞こえが良く、何となく許されている部分なのかもしれませんが、約束した時間を守っていないことに違いはありません。
この手のことは、日頃の意識付けや習慣づけという要素が大切なのだと、この会社の様子をみてあらためて感じているところです。


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