2014年6月27日金曜日

男女“差別”はダメだが男女“区別”は必要


ある打ち合わせをしている中で、「そういう仕事は女の子にやってもらえば良い」という発言がありました。

私自身も男ですし、どうしても男目線に偏ると思われるので、この感じ方が正しいのかはわかりませんが、会社での仕事が多岐に渡る中で、女性的な接し方や雰囲気の方が合っているし、どちらかと言えば好ましいのではないかと思う仕事は、特に人と直接接する仕事の中などでは確かにあると思います。

ただこの「女の子」というフレーズを言い出す方は、本質的な男女の特性に合った役割分担を考えているというよりは、わりと古いイメージの、いわゆる男尊女卑や、男は仕事で女は家庭というような価値観を持っていると感じることが多いです。

これとは逆に、「うちの仕事は女性には難しいところがあるんだよなあ」という話を、ある会社で聞きました。事情を伺うと「確かにそうかな」とは思うものの、もう少し工夫して女性にもやってもらおうと考えれば、どうにかできるという気もします。

最近は、かつて男性のみだった職種に女性が進出するなど、女性が活躍する場は昔に比べればずいぶん増えた気がしますが、その一方で、まだまだ差別的な扱いを見聞きすることはあります。
このところ、都議会でのセクハラやじの話題が多数取り上げられていますが、いろいろなところで出ている意見を見ていると、本音では「このくらい大したことはない」とか「これが正論」などと思っている人は、意外にたくさんいるような感じも受けます。

私が職場で女性と接する時に思っていることの基本として、「差別はダメだが区別は必要」という考え方があります。
例えば、力仕事のような体力に関わること、単独行動をする中で身の安全に関わるようなことなどは、「男も女も関係ない」とはどうしても言えません。

こういう考え方自体が差別だと言う人もいますが、だからといって本当に同じ扱いをすると、今度は女性への嫌がらせだなどという捉え方をされたりします。

このように、差別と区別の境目というのは、答えがあるようで無い感じがしますが、それでもやはり、区別することはどこかに必要だと思います。
基本的には個々の特性を見ることが大事で、男だから女だからという固定概念は持たない方が良いと思いますが、一般的に言われる男女の違いということも確実にあると思います。

「それは女の仕事」「それは女性には無理」などと決めつけず、ちょうど良い頃合いの区別ができれば、より良い職場環境が作っていけるのではないかと思います。


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