2014年4月7日月曜日

無連絡で欠席する経営者たち


人脈づくりの一環として、ときどき異業種交流会に参加します。
かつてはいろいろな会に参加していましたが、最近は経営者だけしか参加できない会や、懇親会などがあって、より親睦を深められそうな会だけを選んでいます。その方が一方的に営業されるようなこともなく、その後の息の長いお付き合いにつながりやすいということがわかったからです。

つい先日も、ここしばらくご無沙汰していた経営者のみの交流会に参加したのですが、そこで少し気になることがありました。主催者の方から聞いたところでは、当日ドタキャンの方が10数名いて、その8~9割は欠席の連絡すらないのだそうです。

以前、就活生の会社説明会でも連絡なしのドタキャンが多く、それはやはり問題であるし、きっと結果に関係する部分もあるだろうと述べたことがありますが、どんなレベルの人であれ、立場が変わってしまうと、どうも同じことをするようだということです。

学生の場合はまだ社会経験が少ないし、やむを得ないところもあるでしょうが、こちらは曲がりなりにも経営者という方々ですから、それなりに社会的地位も信用もある方々です。
そういうレベルの方々であっても、学生たちと同様の状況であることを聞き、少し驚きを感じました。

この理由を考えてみると、たぶん「特に知っている人が開催している訳でもないし、キャンセル料がかかる訳でもないし別にいいだろう」という程度の感覚だと思いますが、そうは言ってもビジネス上の約束で、それを自分の都合で変更するのであれば、少なくとも連絡くらいするのがビジネス上のマナーだと思います。準備をして待っている“相手の事情”を考えれば、当然のことでしょう。

これもきっと、相手が自分の顧客や関係先であれば、きちんと対応するのだと思いますが、それをしないということは、やはり相手との関係性によって相手を見下したか、もしくは自分に損はないと見て態度を変えているということです。

どんな人でも、お互いの力関係や上下関係、性格的な得手不得手、好き嫌いなど、相手によって態度が変わることは多少なりともあるものですが、どうも最近は、自分の都合中心で態度を変える傾向が、世代を問わずに強まっているような気がします。

やっぱり怖い上司には気安く話しかけられないし、苦手な人とのコミュニケーションは、なかなか難しいものですが、その一方で、上司や仲間内にはいい顔をするが、それ以外には威圧的、攻撃的だったり、サービスを受ける側になると途端に横柄になったりするなど、相手との関係性によって、はっきり態度を変えるような人に出会うことが増えた感じがします。

いくら相手によって態度が変わることはあり得ると言っても、経営者として人をリードしていく立場にある人が、“相手の事情”に対して無頓着なのは、やはり問題だと思います。最終的には会社の業績に影響している部分もあるのではないでしょうか。

実際のビジネス上の取引では、確かに相手との駆け引きもありますし、相手との力関係を推し量ることも必要だとは思います。ただ、その時々で態度を変える人とは、一緒に仕事がしづらいのも事実です。少なくとも私は、どんな良い条件の仕事であったとしても、そういう人とは取引をしません。

経営者は、他人から指摘を受けたり指導されたりということは、自分で相当に意識して求めでもしない限り、あまり言われることがないものです。周りにチヤホヤされたりでもすれば、自分の行動には甘くなってしまいがちです。

今回のことは、自分への戒めとしても、心に留めておきたいと思います。


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