2013年7月5日金曜日

見た目だけではわからない相手同士の関係


我が家には3匹のイシガメがいます。オスが1匹にメスが2匹、3年前に亡くなった父が飼っていたものがうちにまわってきました。水替えなどは多少面倒ですが、それ以外に何か手がかかる訳でもなく、重なり合って甲羅干しなどしているので、「ああ仲良しでいいね」なんて思ってみていました。

ところがカメというのは、群れを作って生活する生き物ではないので、実は排他的単独行動しかしないのだそうです。一見群れになって見えるのも、日当たりが良い安全な場所、自分にとって都合の良い場所がたまたまかぶっただけなんだそうです。人間が勝手に「くっついているから仲が良い」とか「群れでいれば寂しくない」とかを思っているだけなのだということです。そういうことを知った上で見ていると、確かにお互いが自分の都合だけで勝手に動き回っていることがわかってきます。見え方は先入観でずいぶん変わるものだなぁと思います。

同じようなことが人間同士でもあります。例えば最近のいじめ問題では、先生たちが暴力の現場を実際に目撃していても「ふざけているんだと思っていた」という人がたくさんいました。確かにうわべだけを見ていて、生徒個人に対する思い込みや先入観「そんなことになっている訳がない」と思ってしまうことがあるのでしょう。深入りしないからよくわかっていない、なんてこともあるのかもしれません。

学校でも会社でも、その他いろいろな人間関係の中で、仲良しと思ってみていたら違っていた、うまくいっていると思っていたらそうではなかった、なんてことはときどきありますが、やっぱり表面的なことだけを見ていて、先入観で勝手にそう思っていたということなのでしょう。また、こういう時に限って、後から実態を聞くと「そういえば・・・」「あの時・・・」などと気づくことが多いのではないでしょうか。

ということで、今回の結論は「うわべだけを見た先入観にとらわれず、しっかり本質をみましょう!」ということで、ものすごくありきたりなのですが、やはりそう簡単にできることではありません。私はせめてこういうことを頭の片隅において意識するようにしようと思っていますが、のんびり重なり合っているカメを見ていると、ついつい「ホントは仲良いんでしょ?」なんて言いたくなってしまいます。う~ん・・・先入観を無くすのはやはり難しい・・・。


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