2013年3月16日土曜日

受講者がやけに前向きだった研修


私自身がある研修に参加した時にお話です。内容は効果的な相互コミュニケーションの手法というようなものでした。実はその時に一緒に受講した人たちが、やけに前向きで積極的だったんです。

・・・で、なぜそうだったかの理由ははっきりしていて、「日曜日に横浜開催の丸一日研修で、受講料もそれなりのもの」だったからです。お金も時間も労力も使って、自分の意志で集まってきている人達だからやる気がないわけがない、ということです。

今まで私がかかわってきた研修の多くは、会社内での研修、またはちょっとした社外セミナーのようなものだったので、研修でそこまでの雰囲気を感じることはありませんでした。
・・・というか、今までもそれなりに感じたことはあり、自分の感覚で「今日は良かった」とか「今日はイマイチ」とか思っていましたが、そんなレベルとは次元が違っていて、「本当にやる気がある人たちの研修って、こんな感じなんだ」と感心してしまったというのが本当のところです。

社内研修を企画したり、講師を担当したりする立場の人は、やっぱり誰もが受講者の評判が良い研修をやりたいと考えると思います。ただ社内研修であれば、基本的に受講料は会社持ちでしょうし、テーマも本人に多少の選択の余地があったとしても、原則は会社がチョイスしたものでしょう。あるテーマは受講必須とか、いつまでに受けなければならないとか、その他何らかの縛りもあるでしょう。100%自分の意志で取り組みことはできないので、やっぱりどこかにやらされ感は残ってしまうのだと思います。

そう考えれば、社内研修という位置づけの研修である限り、そんな100%の状態まで受講者を前向きで積極的に振り向けることは難しいのだろうと思います。逆にこれだけは絶対にクリアしなければならないという最低限のレベルもあります。

「受講者が最高にやる気で積極的な研修」に遭遇する経験をしたことで、あらためて社内研修として目指すべきレベルを冷静に考えることができた気がします。


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