2012年12月18日火曜日

慣れているがゆえの思い込み


少し前に、私よりも一回り以上年上の大先輩たちと、神田(東京)でお酒を飲んだ時のお話です。

その日のリクエストは「神田らしいガード下の店」という事でしたが、夕方5時になったばかりというのにガード下のお店は満席。(神田は飲みのスタートが早い!) 仕方なく行ったチェーン店の居酒屋は、隣の個室のカラオケが丸聞こえでうるさかったりして全く落ち着けず、おまけに2時間で追い出されてしまうというよろしくない状況でした。

とりあえずもう一軒行こうと店を探して歩いていると、なんと目の前にいかにも神田らしい居酒屋があるではありませんか。どうも「神田らしい店 = ガード下」という完全な思い込みと固定観念で、周辺にいっぱいあるお店に目が行っていなかったようです。(そのお店のおかげで、大先輩方はご機嫌でお帰りになりました)

今までいろいろな所でお店探しをして、そういう意味では慣れているはずなのに、中途半端に知っている場所、慣れた場所だったために、そのイメージで勝手に思い込んで視野を狭めてしまっていたということです。

「思い込み」というのは誰でも持ってしまうもので、自分なりに注意もしていると思います。それが、慣れているがゆえの思い込み」となってくると、より一層自覚しづらいものだとあらためて感じました。

仕事でもプライベートでもそうですが、経験を積んで知識があって、ベテランという状態になればなるほど、「思い込み」というのは助長され、なおかつ気づきづらくなるように思います。ベテランになれば、人から指摘されることもどんどん少なくなりますから、自分で気づけるだけの感性を持てるかどうかが、本当に重要になってきます。

自分の専門分野、得意分野、知識豊富な分野、興味を持っている分野であるほど、その道のベテランと言われる人ほど、「思い込み」には注意しなければと思います。私も人事の専門家として、肝に銘じなければと思いました。

事例が些細な飲み会の一件で申し訳ないですが、せめて学びが得られるように、ちょっと真面目に考えてみました。(でも飲み会では、きっとまた同じようなことが起こる気がしますが・・・)


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