2012年12月13日木曜日

人任せ、人のせい


ある学校での話ですが、遅くまで残っていた生徒が、先生から「早く帰らないと警察に通報する」と言われたとか・・・。背景や事情があるかもしれないので一概には言えませんが、外の権威を借りて生徒の行動を何とかしようと考えたように見えてしまいました。普通に自分たちが注意すればいいのに、と思ってしまいました。

また、最近立て続けに「上司に○○をやめて欲しい」「会社に○○をして欲しい」という言葉を聞く機会がありました。まぁ普通によく出てくる言葉だと思いますが、やっぱり人任せ、人のせいの言葉です。

私自身も意外に無精な所があり、「自分のこだわりが無い事は人任せ」という所があります。開き直りでもないですが、本人にとってどうでも良いことは、それはそれで良いのではないかと思います。
でも自分に任されたこと、こだわりがあること、自分のミッション(要は仕事)は違います。相手の満足プラスアルファを考えます。力不足で必ずしもそうはできませんが、常にそういう気持ちで向き合って、絶対に人任せ、人のせいにだけはしないように心がけています。

しかし、これは今の立場になってからのことで、会社員時代を考えると絶対にそうではありませんでした。アイツが悪い、コイツが悪い、相手の意識が低い、環境ができてない、予算が無い、など。自分以外に原因を求めていたことが多かったと思います。

その違いとしてはっきり言えるのは、自分が組織に属しているかいないかです。組織であれば仲間もいっぱいいるし、自分の関知しない所で動いていることもたくさんあります。言い訳しようと思えばいくらでもできるのです。

組織に属していない今は、身近で起こることは、良いことも悪いことも全部自分のせいです。というより、責任をなする相手がいないといった方が正しいかもしれません。特にうまくいかない事や自分の気に入らないことがあれば、できれば人のせいにしたいのですが、それができないというだけです。

ただ、そういう環境に置かれるようになって、自分の考え方はずいぶん変わりました。相手に感じる理不尽も、入り口の段階では「何か事情があるのでは・・・」と思えるようになりました。
今思うのは、会社員時代にこういう考え方ができるようになっていたら、自分の社会人人生もずいぶん変わっていたかも、ということです。

結局、人任せ、人のせい、他責にしている限り、自分の状況を思った通りに変えることはできません。他人が自分の思い通りに動いてくれることなんてものすごく稀な事だし、どちらかと言えばラッキーです。でも人任せや人のせいということは、その起こるかどうかもわからないラッキーを、ひたすら待っていることと変わりがありません。それならば相手の事情を考えて、自分からできる事を何かやる方が、よほど見返りがあるはずです。

人間というのは、集団行動をするがゆえに、人任せにしたり人のせいにしたりということが、本能的にあるように思います。またそうすることで精神的な安定を保っているような面もあると思います。
それでも、そこから一歩踏み出してみると、絶対に違う世界で見えると思います。

組織の中で何か周りへの不満を抱えている方は、自分の目線を変えて、何か一歩踏み出してみませんか!


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