2012年12月11日火曜日

定例研修を継続してみての今


お付き合いさせて頂いている会社で、いろいろな階層の社員研修をさせて頂いています。

そもそも始めた時のオーダーは、「マネージャーや社員たちの人間の器が大きくなるような研修」という壮大なもので、大した器ではない私としてはとても難しいテーマでしたが、要望として「とにかくいろいろな事に接し、いろいろな事に興味を持ち、いろいろな事を知っていけるような場を作って、その中で人間的な幅が広がってくれれば・・・」とのことで、それではということで、「様々な切り口で様々なお題を用意して、それらに対しての講義、個人やグループでのワーク、ディスカッションといった様々な形で取り組んでもらい、その後の行動につながるように仕向ける研修を月一回ペースで行う」という事になりました。受講者にとっては3カ月に一度以上は必ず研修を受けるようなペースになります。

実はこの研修、もう丸3年以上に渡って毎月継続しています。
毎回のテーマや進め方を考え出すのはなかなか大変ですが、大切な事でも日常業務の中では考える機会がないというテーマは意外に多いもので、受講者の方々の本音はともかく、研修後のとりあえずの反応は良いようです。

“部下に対してこんな事をしてみた”など、行動として現れていることもあるようで、これはもちろん受講者の方々のもともとの意識が高かったことは確実にありますが、ちょっとしたきっかけになる刺激を与えるだけで、意外に効果はあるものだと感心しています。
実は多くの人は、本当にいろいろな事を真面目に考えていて、最後に行動に移すきっかけが見つけられないだけ、ということが案外多いのではないかと思います。

またこの研修での心配は、一にも二にも「マンネリ」ですが、これも思った以上に全く感じることがなく、研修受講ということは行事として定着し、内容については毎回違うので「今回は何ですか?」という感じで好奇心を持っていてくれます。継続の仕方さえ工夫すれば、マンネリは防げるものだということです。継続的に研修を行うことはなかなか難しいことですが、続けることができればそれなりの意義は十分にあると思います。

どんな会社でもこれと同じ事をすれば良い訳ではありませんが、私はこの取り組みを通じて、何かのきっかけを与えるということ、それをできる限り継続して行うということは、とても重要だということを感じています


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