2012年9月30日日曜日

なぜ「パワハラ」がおこるのか

「いやー、パワハラって本当にあるんだよ!」

以前、某有名メーカーの関係者から聞いたことがある話ですが、圧力をかけられる材料は良く有りがちな業績とか数字の話のようです。ハラスメントというからには、理不尽だったり無理難題だったりという部分がかなりあるのでしょう。業績が厳しい時期で、社内にリストラの噂もあったらしく、みんなが他人の事など構っていられない状況だったのかもしれません。
最近は、特定の人を退職に追い込むために、会社ぐるみでの嫌がらせなんていうイヤな話も時々耳にします。

「パワハラ」は、組織としても個人間の人間関係にしても、業績や生産性の面においても、プラスになることほとんど無いはずですし、多くの人もそう理解していると思います。それでも「パワハラ」が起こるということは、人間の理性だけでは止められない何かがあるということなのでしょう。

個人の性格や資質、自己保身、自分のストレスのはけ口、組織からの追い出し手段(当事者が率先してなのか、強制されてイヤイヤなのかはわかりませんが)など、その原因はいろいろあるでしょうが、共通するのは「自己中心」ということです。自分が同じ事をされたらどう感じるのか、相手の立場を理解しようとする気持ちが少しでもあればそんなことは起こらないはずですが、そうは思わない価値観があるのでしょうか・・・。私には残念ながら理解できません。

私は周囲の人に恵まれていたのか、幸いそのような目にあったことはありません。ただ他の人の態度を見て、「これってパワハラになっちゃうんじゃないの」と感じたことは何度かありました。
どちらかというと、自らにコンプレックスを持っているように感じる人や、上下関係やお互いの力関係に敏感な人に、そんな傾向を感じることが多かったような気がします。偉くなったと勘違いしていたり、部下を見下していたりするということです。
ただこれは、私の思い込みもあるので、当事者の話を客観的に聞いてみなければ、本当のところがどうなのかはよくわかりません。

少なくとも、「パワハラ」の加害者は、相応の権威、権限、権力を持つ人たちです。そういう立場にいらっしゃる方々は、今一度自らの振る舞いを振り返ってみて頂ければと思います。何気ない態度、言動、行動が、実は「パワハラ」になっているかもしれません。

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