2012年8月8日水曜日

「私にリーダーは無理です」という気持ち

私はずっとIT業界にいましたので、周囲の人の多くは、システムエンジニアなどのコンピュータ技術者でした。
多くの会社がそうだと思いますが、一定の経験年数を積んだ者には、プロジェクトをまとめる「リーダー」になっていくことを求められます。(もちろんその規模や人数はまちまちですが…)

そうは言っても、俗にいう「リーダー」的ではないタイプの人はいます。
表題のように「私にリーダーは無理です」とまでハッキリ言う人は、それほど多くないかもしれませんが、「リーダーを求められる立場なのはわかっているが、なかなかうまくできないし、どうしたら良いのかわからない」という人はたくさんいます。
リーダーになったことをきっかけに、「自分の力が足りない」「責任を全うできない」と悩み、メンタルダウンに至ってしまう人もいます。


そんな悩みの相談を受けることもあるのですが、私はいつもアドバイスとして、「自分らしさの範囲で可能なリーダーを目指しては・・・」と言います。

この手のことで悩んでいる人というのは、大体が自分にできそうも無いステレオタイプなリーダー像(カリスマ、スーパーマン、スペシャルなキャラクターなど)をイメージしています。手本になっている人やインパクトを受けた人がいたのかもしれません。

しかし、実際の「リーダー」には、いろいろなタイプの人がいます。先頭に立って旗を振る人、みんなのサポートに徹する人、何も言わず背中で見せる率先垂範の人、放任の人、管理の人、技術で頼られる人、人間性で信頼される人、友達感覚の人、などなど。

その複数の要素を、人それぞれのバランスで持ち合わせています。どうも「リーダー」が苦手と思っている人は、リーダーはこう在らねばならないという強迫観念が強いように思います。

人間が元々持っている特性は、そう簡単には変えられません。自分が進歩する努力は必要ですが、その時点では自分にできることしかできませんし、自分にできないことは他人に助けてもらうしかありません。

もしも自分の「リーダー」適性に悩んでいるようならば、自分にもできる自分なりのリーダー像をもう一度見つめ直し、他人の助けを借りながら、自分の特性を活かした「リーダー」を目指して見てはいかがかと思います。

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