2012年8月29日水曜日

満員電車にて

会社を辞めて独立してからは、通勤時間帯に電車に乗る機会は減りました。

私は電車に乗っている時は、あまり本を読んだり音楽を聴いたりすることもなく、携帯電話もメールやフェイスブックを見る程度、何もしないで単にボーっとしていることが多いタイプで、しいて言えば周りに乗っている人の人間観察をしているという所なのですが、ときどき満員電車に乗ると、観察の感度が高まるせいもあって、「えっ」とか「あらー」というような事に多々遭遇します。

例えば、車内で化粧したり飲食したりするのはもう当たり前かもしれませんが、それが立っているのも結構大変なくらい混雑している車内でも行われています。
つい先日も、私のすぐ横で、人に押されて両肩をつぼめながらおにぎりをほおばる女性に遭遇しましたし、少し前には同じような混雑の中でマスカラを付けている最中の女性がいて、よくできるなと感心し、周りの人を汚してしまったりしないのかと心配になってしまいました。

たぶんつり革につかまろうとしたのでしょうが、いきなり顔をつつかれて、その先を見るとそっぽを向いて携帯画面に夢中な人、大きなリュックを背負ったままで荷物が人にぶつかっていても知らん顔という程度のことはしょっちゅうあります。
混んでいるから仕方がないとは思うものの、自分の振る舞いが他人に影響を与えていることに気づかない、わからない、自分以外の周りで起こっている事に関心を持たない人が増えているように感じてしまいます。(こんなことを感じるのも、私が年を取ってきた証拠かもしれませんが・・・)

なぜそうなってしまうのかをいつも考えるのですが、一つには「便利になりすぎて何でも一人でできる世の中になってしまっているせい」と思っています。自給自足で集団で協力しなければ食べることもできない時代なら、必然的に他人との関係を考えて気を配るのでしょうが、やっぱり今はそんな風にはいきません。
もちろんよく気が付いて礼儀正しい方もたくさんいて、そのおかげで晴れやかな気持ちになることもたくさんあるのですが、一方で感じる最近の風潮には少し悲しい気分になります。

私に出来るのは、せめて関係した会社の中だけでも、研修やコンサルティングなどを通じて、人との関わりや気配りの大切さを伝えていくしかないのだと思っています。

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