2012年8月12日日曜日

少数精鋭

「うちは少数精鋭主義」という言い方をする会社に時々出会います。

概ね中小零細といわれる規模の会社であることが多いです。そういう会社の社員たちに聞いても「どんどん規模拡大してほしい」という意見よりは「会社規模より中身が大事」と言います。

これが本当に「少数でも精鋭」ならば良いですが、実際にそう言い切れる所まではなかなかいきません。

やはりある分野においては、優秀といわれる人とそれほどでもない人は存在しますし、それはある一定程度の比率でしょうから、大人数でも少人数でもみんな優秀ということはありません。(何を持って優秀かという定義はいろいろと思いますが・・・)


どうも「少数精鋭」という言葉の裏には、

 「大組織の歯車」的な感覚への反感、
 「どうせそんな大きな会社になりっこない」というあきらめ、
 「組織化された大企業より多くのことに関わらなければならない」と思うプライド

 など、いろいろな感情が存在するようです。

「少数精鋭」を掲げるならば、社員の職務能力向上に向けた取り組み、採用基準や採用戦略、教育研修といった所でも、一貫した具体的な取り組みが必要だと思います。そうでなければ、自分たちが今置かれている状況に対するただの言い訳になってしまう危険性があります。

「少数精鋭」という言葉が、中小零細企業の負け犬の遠吠えにならないようにする必要があると思います。

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