2012年7月30日月曜日

会社でのもめごと、争いごと

先日の、ちょっとした雑談の中でのことです。

ある会社で、出勤がままならない問題社員の扱いを顧問弁護士に相談したところ、「そんな人は解雇してしまえば良い。争いになったら一緒に戦いましょう」というようなことを言われたとの話を聞きました。

私は今まで「できるだけ争いに発展しないように」との立場でアドバイスを受けることが多かったので、法律家によってはこんな考えもあるんだなぁと、良くも悪くもちょっと新鮮な驚きでした。

私の知り合いに中央労働委員会(労働争議の調整、不当労働行為の審査など行う国の機関)の委員を経験された方がいて、その方は「初めのちょっとした行き違いがエスカレートした事案が大半で、もう少しお互いに相手の立場を考えていれば、ここまで来なくて済んだのに、と思うことがよくある」とおっしゃっていました。

私は、争いごとというのはどちらかだけが一方的に悪いケースはほとんど無く、どちらにもそれなりの原因があることが大半だと思っています。最終的には裁判になるようなことがあるとしても、企業人事の現場としては、できるだけそんな争いにならずに済むようにすることが一番重要ではないかと思っています。

やはり、「日常の中で作り上げる、お互いの信頼感」が重要だとあらためて感じた次第です。

0 件のコメント:

コメントを投稿