2012年7月26日木曜日

経営センスがない?

主に中小企業での話ですが、いろいろな会社にうかがって社員ヒアリングなどをしていると、「うちの経営者はセンスが無いから」というフレーズを聞くことがあります。

なぜそう思うのかを具体的に聞いていくと、大体は「こんなことがあったが、普通ならこうするでしょう」というような話です。

社員の立場から見える範囲で考えれば確かに一理あると思うこともありますが、はたしてそれは経営センスが無いからそうなったのでしょうか・・・?。

経営センスとはそもそも何なのか、世の中に色々な定義があると思いますが、私なりに考えて見たところでは
「情報収集能力」
「分析、判断力」
「実行する、させる力(もしくは巻き込む力)」
それらの総合力ではないかと思っています。

経営者は、最終的には自らの判断に沿って、他人に実行してもらわなければなりませんが、その前段部分での納得が得られていないと、人はなかなか思ったように動きません。
なぜそのような判断に至ったのか、そのあたりへの理解不足納得不足が「経営センスが無い」という発言につながっているように思います。
どのような情報をどう分析してどう判断した結果なのか、実際ははっきり言えないことが多々あるのも事実ですが、可能な範囲で説明し、納得させていく努力をしなければ“実行させること”につながっていきません。
もしもこの部分を軽視しているとするならば、結果的に現場の生産性は上がらないわけですから、それでは経営センスがないと言われてしまっても仕方がないのかもしれません。

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