2012年7月12日木曜日

「業務外でのコミュニケーション」イコール飲み会…?

「仕事は仕事、プライベートはプライベート」という方もいますが、仕事仲間との業務を離れた付き合いについて、私はとても大切だと思っています。親交を深める意味だけでなく、そういう場があることで今までわからなかったその人の考え方がわかり、以後のコミュニケーションが取りやすくなったり、時には仕事に影響しているプライベートの問題が発見できたり、という経験もあったからです。

以前、ある会社のマネージャークラスの人達にヒアリングした時のことですが、みんな口を揃えて「部下とのコミュニケーションが大事だ」と言い、「ではどんな方法で?」と聞くと、ほぼ全員が「定期的に飲み会を開く」と答えていました。
“コミュニケーションの場”イコール“飲み会”という発想で、企業風土としても飲み会信仰が強い会社だったようです。

そもそもお酒が飲めない人は、飲み会にはあまり行かない訳で、コミュニケーション手段として、それだけでは全くの片手落ちなのですが、その点を問うと、「では一緒に食事に行きます」とのこと。本人たちは飲み会を通じて職場のつながりを深めたと信じているため、その発想から抜けられないようでした。

本来コミュニケーションにはいろいろな場面、方法があるはずです。直接の業務指示、スピーチ、個人面談、日常の雑談、業務外でも共通の趣味やスポーツ、サークル活動なども考えられます。最近の若手社員は志向が多様化していますから、コミュニケーションの手段も多様化することが必要です。

飲み会に来ないからといってコミュニケーションを拒んでいるわけではなく、異なる場を欲しがっていることもとても多いです。自分の志向や経験だけで考えず、業務内外の区別やその方法ではバランスを取った対処が必要です。最近は、「終業後の居酒屋より、勤務中のスターバックス」なんて言われるようです。

私自身、飲み会も食事会も大好きですが、手段が偏らないようにと、いつも肝に銘じています。

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