2012年6月28日木曜日

うまくいかなかった社員誕生会(理由と教訓のまとめ)

これまで書いてきた社員誕生会について、最後にうまくいかなかった理由と私が得た教訓をまとめてみました。

当時の私の会社というのは、平均年齢20代の若いでした。お互いの関係はフラットで、良くも悪くも“上司を上司と思わない風潮”があり、それを会社の活力として肯定していました。

それに対して、企画していた総務部長は、比較的古い体質の業界出身で、職制での上下関係を強く意識しているようでした。部長の目には「上司への礼儀がなっていない!」と映ったようですが、社員たちには必要以上に「役員や上司を持ち上げ、媚びを売っている人」というように見えていました。

また部長は「組織は上からの指示通り動くのが当然」との考えが強かったようですが、社員は「納得できない事にはどんどん発言していくことが正しい」と思っていました。要するにお互いが考えていることを、お互いが理解できていない状態だったわけです。

そのせいで、更にお互いの不信感を増す小さな事柄が積み重なっていきます。“会の趣旨があいまい”、“参加を強制”、“親睦に似合わない内容”など。
ですから失敗理由を一言で言うと“会社の雰囲気、風土に合わないやり方で実施したため”ということになります。


以下は私にとっての教訓です。

  目的は必要。でも多くを求めすぎない
目的があいまいでは長続きしないが、期待できるのは副次的効果で、それ以上を求めると不自然になる。

  最初が肝心、口コミは怖い
新しく始めようとすることほど最初が肝心。プラスの噂は鈍いがマイナスの噂は速い。

  無理強いは結局逆効果
特に宴会やレクレーションなど、公私の区別が難しいところでの強制は反感を買う。



せっかくの社内行事なのに、やり方によってはこのようにマイナスに働いてしまう事もあります。良かれと思ってやっているのにもったいないと思います。
やはり「他でやっているから自分たちも」ではなく、自分たちの組織風土を考え、多くの人が前向きに取り組める環境を考えながら取り入れていく必要があると思います。

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